入籍し、式を挙げ終えると次に考えるのはマイホームのことですよね。マンションにするか、こだわりたくさんの戸建を建てるか、夢が膨らみます!
ですが、現実的に考えると心配なのはお金です。
頭金はいくら入れるものなのか…、貯金はいくらくらい残した方がいいのか…分からないことだらけで不安ですよね。
それに大きな買い物なので、失敗は避けたいものです。
なので今回は30代という年代に絞って、経験者の話や不動産の話を参考に調べていきたいと思います!
30代でマイホームを建てる時の頭金は400万?
まず、頭金とはマイホームを買うときに、貯金の中から支払えるマイホーム代のことを言います。
その頭金が、いくら必要なのかというと…一般的には物件価格の2割程度準備しておくべきだと言われています。
2割の頭金を準備すると、残り8割は住宅ローンを利用することになります。
では、実際に住宅購入者はどのくらいの頭金を準備しているのでしょうか。フラット35の2018年度利用者調査によると以下の結果になりました。
注文住宅 | 636.5万円(18.7%) |
---|---|
建売住宅 | 293.2万円(8.5%) |
マンション | 714.1万円(16.1%) |
中古戸建 | 203.0万円(8.2%) |
中古マンション | 310.5万円(10.4%) |
平均すると431.2万円ですが、マンション購入となると700万も必要になるのかと思うと恐ろしいですね。
ですが、この結果の世帯平均年齢は30代と言っても、38歳や39歳など結構高めの年代の結果だったので少し高くなってしまったのかもしれません。
また、一般より高収入の方も統計に入っている為、結果が大きく跳ね上がったことも考えられます。
なので、こちらはあくまでも参考程度に考えた方が良いでしょう。
では、具体的にどれくらいの頭金を用意すればいいのでしょうか?
一般的には「物件価格の1割~2割程度は用意しておくといいでしょう」と言われていますが、上記の調査結果では2割にも満たしていないですよね。
平均すると12.38%となっているので、必要な頭金は価格の10%~15%と考えておくのが良いかもしれませんね!
20%と10%では大分違うので、肩の荷が下りた方も多いのではないでしょうか…?
頭金の割合が分かることで、購入できる家の価格も見えてくると思うので無理のないマイホーム探しができると思います!
頭金って実際必要?
1割だったら、用意しなくてもいいのではないか…と思いますよね。
確かに「頭金を用意する為に年数が掛かってしまう…」となると、現在の家賃を払うよりかは頭金0円でローンを組み、返済していった方がいいかもしれません。
ですが、頭金無しのマイホーム購入は危険行為とも言えます。
なぜ、危険なのかと言うと…支払い総額に大きな差が出てくるからです。
頭金あり | 頭金なし | |
住宅ローン | フラット35(借入期間:35年間) | |
物件価格 | 3000万円 | |
自己資金(頭金+諸費用) | 300+300=600万 | 0円 |
借入額 | 2700万円 | 3000万円 |
諸費用 |
213万400円 (自己資金300万円を充当し、86万9,600円の余剰) |
241万3,300円 (別途用意する必要あり) |
金利 |
1.12% (自己資金10%以上時の金利を適用) |
1.56% (自己資金10%未満時の金利を適用) |
毎月の返済額 | 77,736円 | 92,739円 |
総返済額 | 3,477万9,485円 | 4,136万3,727円 |
総返済負担率 | 20.8% | 24.8% |
表を見ると、1割の頭金を用意したことで、借入額が3,000万円から2,700万円に減りました。
また、借入額が少なければ利息も少なくなり無駄な出費を抑えることができます。なので結果的に毎月の返済額や総返済額を抑えることに繋がります。
そして金融機関の事務手数料も、借入額の少ないほうが費用を抑えることもできるのです。
更に、フラット35や一部の民間住宅ローンでは、借入額の一定以上の頭金がある場合には、住宅ローン金利が優遇されます。
金利が低いほど総返済額を抑えられるので、少しでも頭金を用意して有利な金利での借り入れをした方が賢いと言えますね。
ただし、貯金がある分だけの頭金を用意してしまうと、生活費や教育費、万一の事故や入院費などの、生活予備費等が足りなくなってしまうので払いすぎには注意したいですね!
貯金の目安はいくら残すのが良い?
では、生活予備費としていくら残しておくのがいいのでしょうか?
目安としては、最低3か月~1年分を用意するといいと言われています。各家庭によって異なりますが、大体100万円程あるといいかもしれませんね。
また、生活予備費が必要になるときは、現金が必要になる可能性が高いです。
なので、株や外貨のような資金が減るリスクがある金融商品ではなく、定期預金などの口座に入れておくと安心だと思います!
残す金額に決まりはありませんので、個人個人で頭金を考慮し、残せるだけ残した方が安心した生活ができると言えますね。
まとめ
今回はマイホームについての資金について調べてみましたが、いかがだったでしょうか?
頭金問題の割合が少し軽減したことで、夢のまた夢…と思っていたマイホームが少し身近に感じることができたのではないでしょうか…?
何はともあれ、結局はコツコツと貯金しておくことが大切なのかもしれません。
ですが、使い時を逃さないようにする為には、マイホーム問題について随時気にしておくことが大切かもしれませんね!